羊の世界放浪譚

海外旅行にはまり、バックパッカーからスペインワーホリへ。女子一人旅から語学まで時々更新❤︎

トルコ*2018*夜行バスと徴兵について。

久しぶりの夜行バス。昔は夜行バスは治安が悪くて怖いと思ってた。今は国によって使い分けてる。トルコみたいに車掌付きのバスはまず安心、貴重品の管理だけ自分でちゃんとする。

7〜8hr乗る場合、着いたら深夜の事がある。昔、計算が外れて深夜に小さいバスターミナルで降りた。当時スマホは無く、一人で宿まで歩いて幸い泊まれたが、夜中に墓の横を通るのは怖かった。誰かが近寄って来たらダッシュで逃げる準備をしていた。明るくなってみたら、ただのど田舎の墓所なんだけど。

やっと、夜行バスに乗った方がまだマシだと気づいた。

 

 

トルコはイスラム圏、他人同士の男女を隣には座らせない。日本でテロの影響かイスラム圏について印象が悪くなっている。極端な場合を除き、女性が不自由ととるか守られてるかととるかだ。実際トルコに関しては、女性旅行者は助かる事も多い。隣に座ったのは、凄く可愛い女の子だった。

 

 

さて、眠れるかな〜どうかな〜、各停なら眠れないな〜。のんきに考えながら、最初のオトガルに着いた。

 

う、うるさい!なんだ、何が起きてるんだ?お祭りか??

オトガルは人でいっぱい、音楽が鳴り響き、おっさん達が円陣を組んで踊り、周りは取り囲んでスマホで録画してる。側に停まっている車にはトルコの国旗が掲げてある。

私はこの、男性のダンスが好きなのだ。昔、イスタンブールのイスティクラール通りで踊ってるのに出くわした事がある。通行人がどんどん参加し楽しかった。

 

ラッキー、久しぶりにまた見れた。と思ったが、どうやら様子が違う。トルコの国旗を肩にかけた2人の青年が肩車され、胴上げされ‥‥

あれは何をやってるの?と隣の子に聞いた。トルコ名を聞いたが忘れてしまった。英語翻訳して教えてもらう、「兵士になるお祝い」だそうだ。

その後も大きなオトガルにつく度にお祭り騒ぎで、まともに寝るのはそうそうに諦めた。男の子‥と言っても私とさほど年は変わらないが、誇らしげに、嬉しそうに見える。‥内心は知らない。

 

 

 

後日、イスタンブールに着いてから友人に聞いた。彼はもう徴兵は済ませている。

 

「オトガルで見たんだけど、これは職業軍人なの?徴兵なの?」

「徴兵だよ。僕もお祝いしてもらったよ。トルコの文化ね」

 

私は一つ、大きな勘違いをしていた。徴兵は訓練だけだと思ってた。

 

更に後日、彼の知り合いと皆で食事をする機会があった。

「トルコの徴兵は完全義務だよ。逃れた例は、30越えるまで逃げ続けたとか」

「お金を払えば免除とかないの?」

「無いね。息子を亡くした遺族は納得しないでしょ?」

「え?訓練だけじゃないの?」

 

「数ヶ月訓練、その後兵役につくよ。どこに行くかはその時の運ね。情勢がいい時ならいい、悪くなるとかなり危ない。身長とか体格がいいとコマンドに選ばれる」

「戦争は嫌だね。もうずっと(イラク、シリア国境)揉めてる。何人も死んでるし、もし激化したら当然若い人から呼ばれる。政府も凄い割合を軍事費に回してる。平和になったら経済発展や別の事に回せる」

 

若い人が亡くなる事に関して、私は過敏だ。泣きそうになった。歴史的な事件としての軍事物は好きだが、もちろん平和なのが一番いい。人が死なない方がいい。

 

トルコは良心的徴兵拒否は許されない。それに関して宗教や民族的立場から異議があるようだが、トルコ国籍をもつ以上、それこそ「亡くなった子の遺族感情を無視」してないか?

行きたくないなら、平等に、徴兵制度自体を変える手段を探すべきだ。

 

私は外国人としてはたからみている。情勢が悪くなれば、徴兵期間は延びる可能性あり。逆もしかり。全ては制度の問題ではなく、平和に至ってない現状だ。

 

トルコ人男性は、みなライフルくらい使える。有事の時は国を守る義務がある、そして死ぬ事もある。

私達日本人は現状徴兵が無いので死ぬ事は無い。ただ、有事の際はセーフティーの外し方さえ知らず、なんの役にも立たない。

今のミサイルに対しては更にどうしようもない。

日本は戦後ずっと平和だったが、癌と共存してきたようなものだ。

 

とりあえず、過激なパフォーマンス好きな彼は何とかならないだろうか。見ていてひやひやする。