羊の世界放浪譚

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トルコ*2018*〜トルコの治安について・イスラム圏って本当に危険?パート1

2018年初め、羊の3度目のトルコ。最初に訪れてから8年も経ち、トルコを取り巻く現状もかなり変わった。

トルコでまず気にしていたのは治安だ。その情報を得るために日本語の通じる宿を選んだようなもんだが、実際話を聞いて、街を見て、気にし過ぎだった。

 

トルコに行くと言うと、治安は大丈夫?とかなり言われる。アジアの方がよっぽど危ないにもかかわらずだ。

旅行も安全対策も自己責任、あと運。

誤解されやすい治安と安全対策について熱〜く語りたい。

 

 

テロリズムについて

まず、皆んなが気にするテロについて。よく勘違いされているのは、テロ=治安が悪いだ。

テロリズムはテロリストが起こすもので、世界中これは避けようがない。世界で有名な日本のテロは地下鉄サリン事件だ。トルコでも知られていた。。。

世界中どこでも起こるし、よりローリスクハイリターンな方法が考え出される。トラックで突っ込む方法は、物凄く簡単で効果的だ。旅行者でもレンタカーを借りたら即実行出来てしまう。ラスベガスの乱射事件は、爆弾を作るより簡単な方法を世に示した。上手いのは、上を取っているために警察が射殺するまで時間がかかるということだ。絶対に模倣犯が出ると思っているが、実行しやすいのは東京などの大都市だ。考え出す人がいて、たまたま居合わせてしまったら防ぎようがない。

 

 

外務省などが出すテロに対する安全対策は、

1・人が多い所を避ける
2・外国人が多い所を避ける
3・大使館、軍、警察関係に近寄らない

1.2を避けたら旅行できないでしょ!

さすが外務省 、現実的でない提案をしてくれる。

 

紛争地や、テロがよっぽど頻発している地域以外は、テロは宝クジのようなものだ。運の悪さで殺されたらたまったもんじゃない。テロを無くす方法を今、世界中が模索している。。。

外務省の渡航安全ページを見て欲しい↓↓

外務省 海外安全ホームページ

旅人の間では、レベル1(人によってはレベル2)まではまず大丈夫と言われている。色々見比べると、結構ずさんな指標と言うのもわかる。え?この地域が安全?とか、ざらにある。突っ込みどころ満載な2018.12の色分け↓↓HPより抜粋。

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ホテルスタッフから、何故日本人ツーリストが減ったのか聞かれた。答えようがないので、TVで危ないっていうから、と話した。

「テロは世界中で起こります。日本でも起こったし、ヨーロッパでも起こりました。どこでも起こるのに何故トルコが危ないと言われるのか、わかりません。

トルコ人はアメリカみたいに銃を持ってません。撃たれる事はないし、ナイフで刺される事も滅多にありません。安全です。ヨーロッパや中国の方は今でもいっぱい来てくれます。日本人だけ物凄く減りました。悲しいです」

 

実際に危惧すべき治安は緑の話だ。私達が、現実的にリスクを減らせるのも。

 

 

対処できる治安・トラブルとは

実際に旅行者が出会うトラブルは、交通事故、スリ、強盗などの方が圧倒的に多い。

私たちが未然に防ぐべく努力するのはこっちの治安だ。

私は運良く、ほぼトラブルにあってない。軽いセクハラと、スペインであったスリ未遂。気配を感じ振り向いたら黒人が逃げていった。リュックが半分開けられていたが、服しか入っていないので逆に可哀想になった。

が、知人には拳銃強盗にあった方もいる。これはトルコではなく、上記外務省の地図で真っ白のところである。身ぐるみはがされて命は助かった。お金や荷物は保険で返ってきた。

 

この治安と言う意味では、トルコは本当に安全な国だ。カッパドキアで日本人が殺されたニュースを見て、旅友と「あのトルコで?」と話した。加害者が100%悪いのだが、トルコが躍起になって犯人を捕まえようとしてるのは分かった。日本で中国人旅行者が殺された事件もあった。旅行者への犯罪はその国の恥だと思う、「日本は危ない、日本人は怖い」と言われ信用を落とすのは屈辱だ。

 

 

トルコ人国民性

あくまで私の経験談・主観だが、トルコでは困っていると誰かが助けてくれる。道も誰かが教えてくれるし、言葉が通じないからと去っていきはしない、トルコ語で無理矢理伝えようとしてくる。人間味があって素朴な人が多い。

つまり・・サービス笑顔はない。が、笑顔=親切ではない。マニュアル接客は私は嫌いで、そんなものロボットと変わらないと思っている。バスターミナルのロカンタのおっさんに「荷物おいとくから、見ててくれない?」と頼んだことも何度かある(真似しないように)くらい、話せば意外に親切。

 

逆に、単純素朴なので直情的な事件も起こる。ドライバー同士の怒鳴り合いはたまに見るが、酷い人は車を止めて喧嘩する。

最近ようやく、日本のあおり運転が問われ始めた。日本人は一部の馬鹿相手にどう平和的にやり過ごすか苦心しているが、トルコであおってみたら応戦される事間違いなし。下手すれば何人もに取り囲まれる経験が出来る。野次馬根性も凄いし、やられて黙っている国民性ではない。あおる馬鹿達は、そういう国でも同じ事が出来るのだろうか。

 

脱線するが、昔面白い経験をした。

トルコ航空でイスタンブールからモロッコ・マラケシュへ飛んだ時。そのたった数時間のフライトで、私の前の座席の乗客が喧嘩を始めた。映画をのんびり見ていたので、気づいた時には前の座席(窓際)の客と通路を挟んだ向かいの客とでお互い立ち上がっての口論が始まってた。殴り合いにはならずとも興奮して私達の座席に何度か倒れ込んでくる。黙って隣のおばさんと目くばせをし、荷物を抱えて非難した。

数席後部の安全地帯に逃げたら、まだ20代前半だった私は心臓がバクバクしていた。乗務員さんがなだめるも落ち着かず、すでに5人くらい立ち上がって応戦している。身振り手振りでわかる、会話の内容は「彼は〇〇と言ったんだ」「いや、そうじゃない、彼が始めたんだ」と、喧嘩当人の2人をそれぞれ援護に加わっている。事態を悪化させているのが、どうやらお互いの言語が違うらしく(おそらくトルコ語とモロッコ方言アラビア語)、ただの加勢でなく通訳も兼ねている。が、かなり違う言語なので、通訳できる人間がいない。

名乗りを上げたおっさんの一人と、私の前座席の人で、選手交代しての第二ラウンドが始まった。そして収集がつかないので、屈強な若い男性客室乗務員が出て来て、座席に座るよう猛抗議し、前座席の彼をカーテンで作ったスペースに隔離という強行手段にでた。そして、落ち着いた。

隣の男性に「彼は何が原因で怒ってるの?」と聞いたら、「酔ってるんだよ。お姉ちゃん大丈夫?ビックリしたよね」と笑顔で言われた。

日本でも悪質な酔っ払いが他人にからむのを何度か見た(特にJRで)が、居合わせた乗客は基本、老若男女問わず「シーン・・・」である。目を合わせず、可能な限り関わりたくない。

 

トルコ・モロッコの素朴で、よくも悪くも人間味あふれる国民性が伝わっただろうか?トラブル時でも、道を聞いた時でも、どんどん人が集まって加勢し、それぞれ好き勝手に意見を言っている。本人たちにはそれが至って普通である。

 

 

旅行者が心がけるべき7つの事

そんなトルコで嫌な思いをしない為に、注意すべき事がある。これは各国共通だと思う。題して、してはいけない七つの大罪。

 

1・金銭・パスポートは決して体から離さない。
2・狙われやすい服装をしない。
3・夜遊びをしない。
4・人気の無い道は避ける。
5・酔うまで酒を飲まない。
6・現地の文化を尊重する。
7・適切な距離を保つ。
 

1.パスポート、金銭はぜっったいに身体から離さない。やり方は人それぞれ、セーフティポケットを使う、冬なら内ポケットに入れるなど。あと、一か所にまとめない。

(トルコでの体験談はまだ聞いた事がないが、万が一強盗の場合は大人しく全て差し出すこと、殺されるよりはマシ。その場で抵抗したり、取り返そうとはしない。犯人が去った瞬間クレカを止めよう)

 

2.普通の服装をしてればOK。どうせ私たちは現地人には見えないから。女性は話が少し違う、過度な露出をしなければトルコはOK。ヒジャブもモスクだけで良い。

 

3.夜遊びは自己責任。夜に治安が悪くなるのは日本でも同じ。

4.人気のない道は避けたい。これも日本と同じ。

イスタンブルでも高級住宅街から、難民や移民の多い貧しい地区もある。日中は良くても夜は避ける。

 

5.酒は飲んでも飲まれるな。トルコはイスラム圏だがお酒は飲める。が、日本でみる悪質な酔い方は、絶対やめた方がいい。少なくとも尊敬はされない。

 

6.日本に来て日本文化に敬意を払わず、自国の文化を押し通す旅行者は不愉快だ。染まる必要はないが、トルコの文化を尊重する事。

(旅行者をもてなす文化、また男性がお金を払う文化があるので、仲良くなれば女性旅行者は奢って貰える事あり。無理に拒まず有り難く受け取っていい。男性旅行者は、知らないです)

 

7.どこの国でも、相手を信頼し、敬意をもって、適切な距離をとる。これが一番難しい。敬意を払う事は大事。

客引きが鬱陶しいと腹をたてる人もいるが、彼らにも生活がある。少なくとも日本のキャッチよりはしつこくない。

 

 

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そして、結局詳しい情報は、現地でしか入って来ない。そして安全に対する基準もそれぞれ異なるし、男性と女性でも違う。行った事がない人の、イメージでの発言は信用出来ない。

 

旅行好きは日本人の国民性だ。世界中に日本人旅行者はいるし、日本人宿もある。有り難い事に、日本語を話せる現地の人もいる。不安な地域に旅行に行く時は、日本人宿で情報収集してから旅するのも一つの手。

 

また、個人旅行者の強みは、団体行動をしない分、臨機応変な対応が出来る事。宿で出会う長期旅行者同士での情報交換は凄く助かる。どのルートから来たか(バックパッカーは陸路での国境越えが多い)、自分が行きたい方向から来た人の話は貴重だ。

今回、カザフスタンからジョージアを経由した人、イランからアゼルバイジャン経由の人に出会った。イランからも国境越えは大丈夫。一部イラクからクルド人自治区を通る人もいると聞いた。日本で漠然と危ないとされている地域も、実際には広大な面積があるので一概には言えないのだ。

トルコからヨーロッパ行きは全く問題ない。

 

 

日本とトルコの友好の歴史は長い。また親日な人も多い。トルコで出来た友人に、「日本にはケマル・アタチュルクの像があると友人が教えてくれた。私は知らなかったけど、行ってみたい」と言われた。私も知らなかった!調べたら和歌山県にある。

トルコのエルトゥールル号が遭難した時、日本が助けた。トルコはイラン・イラク戦争の時に、イランの空港に取り残された日本人を助けてくれた。この先人達が築いた絆を更に発展させていきたい。

 

 

長くなったが、言いたいのは、

トルコを好きになってね!トルコも日本を好きになってね!!

テロは憎むが、悪いのはテロリストであり、テロリストに後方支援を続ける利権の絡んだ某国であり、イスラム教ではない。

たまにヤフコメで、「イスラム教のテロリストに対し、イスラム教者は責任をとれ」と言う暴論を見てビックリする。彼らに何が出来るっていうの?日本で起こった外国人殺害の責任を、日本人として発言者はとっているのだろうか。

トルコはイラク、シリアの為に多大な軍事費を払い、自国の兵を派遣し、テロリストの摘発に勤めている。しかし、トルコから生まれるテロリストも確かにいる。思想だけでなく、利権が絡んでいる。宗教だけの問題なんかじゃない。

 

 

 

更に語る過去記事リンク

2018.6追記。私のブログに来る方のほとんどがこの治安情報ページだと、今更ながら気づいた。是非、カテゴリーのトラブル集も読んで下さいませ。大概トルコでの出来事です。

旅行先での大概の苛立ちは、「ここは○○だから!」で納得するしかない。。

ここはトルコだから!!!

 

パート2:チャイ・絨毯攻撃について

www.wanderingsheep7.xyz

その他のトルコ・治安過去記事は、ナンパ実例とトルコ人男性の過保護、囲い込みについて。もしトルコ人男性と交際すれば、日本の昭和どころじゃない囲い込みが高確率で待ってます。 

 

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安全と恋愛

2018.10更に追記。

先に言いたい。大人なら恋愛は自己責任であり、当たり前だがレイプは大犯罪である。自ら安易に誘いに乗って被害者ぶるのと、ガチで無理やりの犯罪は全く違う。この記事の閲覧数だけ異常なので、重複しようがここに書きたい。

 

日本人女性が「トルコではモテるらしい」「トルコはナンパが多いらしい」は有名かつ事実。彼らが何にひかれているのかは私の知るところではないし、ブログを読んでもらえたらしつこくナンパ経験談を載せている。

 

何度でも言います。恋愛は自己責任です、真実の愛を見つける人、国際結婚する人、国際離婚する人、用がすんだら捨てられる人、お金を貢がされる人、性病をもらう人等々、万国共通どこの国でもある話。

 

そして、外国人とつき合うのは、日本人同士以上に覚悟と信頼関係がいります。

「この人は私が好きなのか、私のお金(先進国の給料)が好きなのか、私の国籍(先進国のパスポート)が好きなのか・・・」

 

これだから発展途上国の人間は・・と思った方、違うから。日本人でもビザ目で「ヨーロッパ人と結婚したい」「〇〇人と恋愛できる?無理~、住みたい国の人と付き合いたい」と言い放った男女共に知っているし、戦後の日本で海を渡った人もたくさんいる。

人間の中身に、確かに育ち方は影響する。けど、どこの国でも親切な人も犯罪者もいます。恋愛するなら自らの見る目に責任をもってください。そして、本当に犯罪に巻き込まれたなら、泣き寝入りせず届け出てください。

 

私は特に犯罪にはあってません。お茶しても、ご馳走してもらっても、「いい場所があるよ」と車で高台に連れて行ってもらっても、それだけです。見る目というより運がいいだけ、あと身元がはっきりした人(最悪生きていれば警察にかけこめる)を選び、「一緒に写真撮って~」と証拠まで残し等々・・人を信用しているようであまり信用してないです。なので、後々「あんないい人に失礼な事をしてしまった」と反省したり。

が、友人でレイプ未遂にあった人は日本でも外国でもいます。強盗にあった人もいます。身近な犯罪だからこそ、気を付けて。

 

日本でも「彼氏に尽くす」「彼氏に貢ぐ」事が多い人、外国では特に気を付けてください。「貢がされた」と被害者意識を高めても、自ら財布を開いたら警察は取り合わない。

同じことが「定価のない国」の買い物で言える。「納得して買った」後から「ぼったくられた」は・・悔しんだ後にいい勉強になったと諦めよう。骨董と同じで、後からごねるのは野暮ってもんです。脅されて買わされるのは恐喝の証拠をとるしかないです。

 

さて、男性の現状は私は聞いた話しか知らないが・・男性も恋愛自己責任で。「のんけなのにセクハラされた」「マッサージを受けていたら以下略」アジアでもトルコでもヨーロッパでも聞いた。自分の身は自分で守る、あるいは受け入れる。日本人の体格ではがっちりむっちりの彼らには勝てないので最悪警察を。イスラム圏や保守的な国ではゲイは蛇蝎の如く嫌われるのでひっそり交際でも、リベラルなヨーロッパではオープン。女性が男性に対するのと同じでイエスならイエス!NOならNO!とはっきりと言わないと「いいんだね❤」と期待させてトラブルになるので注意(駆け引きならOK)。

 

偏見に満ち溢れて言う。世界共通、娯楽がない場所ほど男女求める事は一つです。

合意の上なら本来良い事なんだよ。外国人から「日本人はレスで問題になってるんだって?意味がわからないよ~日本の男は何を求めているんだい?」とロシア語のニュースを見せられた時の気持ちと言ったら・・・・「日本は過労死がある国だからね。みんな残業で疲れてるんだ」と答えておいたとも。

 

トルコの治安とうたっておきながら、おそらく一番出会うナンパ問題を書かないのはどうかと思い、熱く長~く語ってみた。「私/俺、モテてる~❤」と喜んだらどうぞ、気を引き締めてください。彼/彼女が本当に信頼できる人間か見ないと痛い目にあうのは世界共通。そして恋愛は自己責任(しつこい)の下で楽しく♪

 

 

最後まで読んでくださった方、本当にお疲れさまでした。トルコへ楽しんで、いってらっしゃいませ!

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